【映画感想】ヒトラーの忘れもの「見始めて後悔したけど最後まで見てよかった」

2015年のデンマーク・ドイツ映画です。


きっかけ

東京の飯田橋ギンレイホールに行ってみたくて、上映スケジュールで一番気になったのがこの映画だったので観に行きました。

第二次世界大戦後、ドイツ軍がデンマークに埋めた地雷をドイツの少年兵達が撤去したという史実に基づいて作られた映画です。この説明だけで絶句。第二次世界大戦には知らなかった面がまだまだたくさんありますね。映画以外の物からも、この歴史について知りたいと思いました。

とても良い映画でしたが、この説明読んで観れないと思った人はやめたほうが良いと思います・・・。オススメはしたいけど、私も途中で帰りたくなりましたから。

※ 以下、ネタバレあるので注意!


感想

わかってるつもりだった

見る前に映画のあらすじを読んでいたので、どういう映画かわかってたつもりでした。でも、ちゃんとわかってなかった。地雷の撤去を少年兵たちがやらされる事。その怖さを。

本物の地雷でテストするシーンを観ててもう怖くなってしまいました。映画館から出たい・・・でもまだ始まったばかりだし・・・始まったばかりなんだよね・・・最後まで観れるんだろうか?

爆発のタイミング

最後まで観れた理由は地雷が爆発するタイミングです。このタイミングで爆発したら耐えられないというのを微妙にずらしてありました。きついけど受け止められるタイミングで作られているのが、映画としてすごいなと思いました。

みんなおかしくなってしまう

この状態でまともでいられるわけがない。ドイツの少年兵もデンマークの大人たちも。ストレスとか鬱のレベルが半端ない。人間ここまでの状況を作り出せてしまうんだということが本当に怖かった。

一応救いはあった

デンマーク人軍曹ラスムスンがドイツの少年兵に冷たいようで、実はリスクがあるのに少年兵の食料を貰いに行ってたとか、一緒にサッカーをしたり、個人的な話をしたり。こういったエピソードがこの辛い映画の救いになっていました。でも、実際こういうことはあったのかな・・・あって欲しい。

少年兵の代表みたいな子と2人っきりで話しをするシーンが良かったです。あの怖い軍曹によくこんなに話せるなーと思って観てました。爆発のジョークとかブラックすぎるわ!(笑)映画館では笑い声も上がってました。まさかこの映画で笑い声が出るシーンがあるなんて。私はビビって固まってました。(^^;)

最後、少年兵が4人になって国に帰れることになったのに、別の場所へ地雷の撤去で送られたのは本当絶望的な気分にさせられました。「映画だから帰してあげたよ」みたいに観えるラストだったけど、この終わり方じゃなかったらしばらく立ち直れなかったので、この終わり方で良かったと思います。

タイトル

邦題の『ヒトラーの忘れ物』は映画を観た後だと違和感がすごいですが、観る前はとてもわかりやすいタイトルでした。忘れ物ってそんな可愛いもんじゃないけど・・・。(第二次世界大戦のドイツ映画はタイトルに『ヒトラー』が付くもの多い!わかりやすいけど、観終わった後ほとんど違和感だらけ!観に来てもらうのが目的だから間違ってないけど、観終わった後に原題知ったほうが良いなと思います。)

『LAND OF MINE』は『私の国』って訳すと一番しっくりきました。(実際はLAND OF MINE=地雷の国)デンマークの立場からだと、私の国にとんでもない事をしてくれた。ドイツの立場から、自分の国のしたことだけどそれを少年兵に処理させるのは酷すぎる。でもそんな少年兵たちは、めちゃくちゃになったドイツ(自分の国)を復興したいと夢を語る。

観終わった後

その辺に地雷があるんじゃないか?っておかしな感覚が抜けませんでした。そんなわけないってわかってるんだけど。先月海に行ってきましたが、この映画観た後だったら楽しめなかったかもしれないです。ちょっと砂浜が怖い。


終わりに

感想を書こうと思って映画のことを思い出したら、観た時よりこみ上げてくるものがあり途中で心が折れそうになりました。でも、映画としては素晴らしかったです。

映画を観ただけではこの歴史についてわからない事も多いですし、間違った解釈をしてしまった事もあるかもしれません。映画の公式HPを観たら、ドイツ軍捕虜に地雷の撤去を提案したのはイギリスと書かれていました。作中にそのエピソードがあったかもしれませんが、私は見落としていたのでそれだけでも印象が変わりました。

(公式HPに解説がいろいろ書かれています。→映画『ヒトラーの忘れ物』公式HP

あと地雷の撤去は2012年に完了が宣言されたとか(宣言したのにその後発見されたり)、ほんの数年前で驚きです。ドイツ軍捕虜が地雷を撤去した話を書いた『強制の下で』という本も読んでみたいですが、日本語未翻訳。翻訳されたら読んでみたいです。

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